広島「原爆の日」、投下から64年「核なき世界」訴え
広島は6日、「原爆の日」を迎えた。原爆投下から64年。広島市中区の平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式)が開かれ、約5万人が犠牲者を悼み、世界の平和を祈った。秋葉忠利市長は平和宣言で「核兵器のない世界」を掲げるオバマ米大統領への支持を前面に出し、核廃絶について英語で「イエス・ウイ・キャン(絶対にできる)」と呼びかけた。
オバマ大統領の登場で核廃絶への期待が高まるなかで迎えた「8.6」。麻生首相は「核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け国際社会の先頭に立っていく」とあいさつした。
式典では、原爆が投下された午前8時15分、「平和の鐘」が鳴らされ、参列者が1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
3月末の国内外の被爆者は23万5569人。前年から8123人が減った。平均年齢は75.92歳。この1年で死亡が確認された広島での被爆者5635人を記載した原爆死没者名簿を、秋葉市長と遺族代表2人が式典で慰霊碑に奉納した。死没者は計26万3945人となった。
秋葉市長は平和宣言で、核兵器を使った唯一の国として核兵器のない世界実現のために努力する「道義的責任」があると言ったオバマ大統領に応え、ともに活動する責任があると強調。核廃絶を願う多数派(マジョリティー)とオバマ大統領の名前を合わせた「オバマジョリティー」という造語を使って、市民に結集を求めた。
海外から過去最多の59カ国の代表が参列。海外独立国の元首相級で初めてとなるマレーシアの元首相のマハティール氏や、核を保有しているとみられているイスラエルの駐日大使も参列した。

2009年8月 6日




