兵庫「農業MBA塾」開設
兵庫県は、経営能力が優れた農業者を育てる人材養成塾「ひょうご農業MBA塾」を開く。講義内容は主に金融、経理などの専門知識。利益向上を目指し地域の経営モデルとなる農業者を育成するのが狙い。(井垣和子)
国税庁によると、2006年の農業所得は297万円で、全産業平均の約70%にとどまる。また、農林水産省の調査では営農組織のうち活動が農産物の栽培だけという例が90%以上を占め、加工や直売などを手掛けて経営の多角化を図る組織は少ない。
県は「これまで農業支援は、栽培技術やコスト低減など生産関連の改善策普及が主だったが、収入増には経営知識も必要」と同塾開設を決めた。
講師は、中小企業診断士、税理士、会計士、社会保険労務士、企業経営者ら。税制や雇用についての法律や設備投資の資金繰り、ニーズに合った生産・販売などを教える。そのほか流通システムや営業の技術など経営について多角的に学べる。
受講対象者は、経営計画を市町に認められた認定農業者の中で、目標を8割達成している55歳未満の農業者に限定する。
県内の認定農業者は09年3月で2421経営体で、所得の目標8割達成を実現した認定農業者は約22%(09年9月)。受講のハードルは高いが、県内でもすでに高い経営力を持つ農業者をさらにレベルアップさせ、地域のリーダーを育てる。
8月末に開塾予定で、半年で計14回。受講料は1人約8万円になる見込み。定員10人。受講者には「ひょうご農業MBA」として修了証を交付する。7月にも受講希望者を募る。
2010年2月23日




